書評 レバレッジリーディング

書評
レバレッジ・リーディング


2012/6 本田直之

P17. 読書こそ、最強の投資である

P23. 他人の経験や知恵が詰まった本はとんでもなく安くて割安なもの

P25. レバレッジをかければ少ない労力で大きな結果を出すことができます。本を読んで、そこに書かれているノウハウを自分流に応用し、実践で活用することです。

P26. 誰かの成功したやり方を学んで、そこに応用を加えるのが成功への近道。試行錯誤に時間や労力を使うのではなく、結果をだすために時間や労力を使うことができるようになる。

P28. つまり、自分のやる気に他人の知恵や経験というレバレッジをかければ、何十倍、いや何百倍もの結果を出すことができる。

できるだけたくさんの本を効率よく読むことで累積効果が出て、パーソナルキャピタル(自分資産)の言わば含み資産がどんどん増えていき、条件反射的に実践で必ず活用できるようになる。この発想がレバレッジリーディング。

P36. みんなが、本を読まないということは、逆に本を読むだけでその他大勢から突出できるということ。

P48. 一冊のみを読んでこの著者の意見がすべてだと思い込んでしまう危険をさけるために多読をする。同じテーマのものを五冊も読めば自分なりの原理原則が見えて来るので最後の答えや考え方は自分で決める

P51. 1章のまとめ
•読書を投資活動として捉える
•1500円の本一冊から得た知識は将来100倍になって返ってくる
•本を読む時間がない はただの言い訳。本当は 本を読まないから時間がない
•本には他人の数十年分の経験や知恵が詰まっている
•読書をしない一流のビジネスパーソンは存在しない
•多読は誰にでもでき、特別な道具も訓練もいらない
•読めば読むほど累積効果でパーソナルキャピタルの含み資産が増える
•情報の取捨選択能力がつき、主体的な思考力が身に付く

P56. 目的を明確にする。自分の人生の目標は何か?現状の課題は何か?という大きな目標があれば今どんな本が必要かということがはっきり意識できます。

P60. 即戦力になるのは自分にとって優しい本、読みやすい本。ビジネスに役立つのは理論より実践のノウハウ。したがって教養型でなく経験型の本を選ぶべき。他人の成功体験にレバレッジをかけるのが目的だから。

P64. 目的がはっきりしてるならカテゴリー集中方という選び方をする。同じジャンルの本を数十冊買いあさる。どの本にも同じことがかいてあれば誰もが認める重要なポイントだと判断できる。一冊だけの場合は著者の個人の意見かもしれない。たくさんの本を読めば、その中から自分の考え方向性にあったやり方を見つけられる可能性が高くなる。多読にはたくさんの本を読むことで複数の意見を同時に参考にできるというメリットもある。

P96. 2章のまとめ
•本は探す段階からこそ重要である
•目的に沿って読む本を選ぶ
•自分にとってやさしくて値段の安い本のほうがすぐに役立つことが多い
•学者や研究者が、書いたような教養型より著者が自分の経験から得たノウハウを述べた経験型の本を選ぶ
•テーマが決まっている時はカテゴリー集中法でその本を片っ端から読め
•本選びには、口コミ、メルマガ、書評記事、新聞広告、書評サービスなどを徹底的に利用する
•ネット書店とリアル書店の特徴を知って使い分ける
•ネット書店は目的買いに便利、リアル書店は新刊を見つけるのに便利

P98. 本を読み始める前にもう一度その本を読む目的を明確にしておくと、重要なところとそうでないところの見極めがはっきりつくようになる(カラーバス効果)。したがって、どうでもいいところは捨てることができるので読むスピードが速くなります。そのうえで目的を意識しながら読むと内容を良く吸収できる。

P107. 制限時間を設ける
時間が無限にあると思うと、余計なところまでも読んでしまい、とうてい数をこなすことはできません。

P109. 16%を、つかめばOK。
制限時間内に読もうとするとかなりの部分を捨てることになるが、それで良い。大事な部分も捨ててるかも知れないがそれも良い。極論を言えば、大事なところを100項目すべてを抜き出して一つも身につけないよりは重要な一項目だけ抜き出してそれを実践するほうごリターンを得られる。割り切りが重要。基本的に重要なポイントは本の二割くらいしかない。そのうちの八割、つまり16%だけ拾えればOK。完璧主義は捨てること。

P115. 一冊の本を俯瞰する
カバーのソデや奥付にある著者プロフィール。帯やカバーの表ソデ。まえがき、目次、あとがき。これを読んでからこの本を読む目的を決める。一ページ目から読まずにこの一手間をかけることで格段に効率的な読み方ができるようになる。

P121. ☆『単なる本』を『収益を上げる資産』に変える
必ず読みながら重要なポイントに線を引き、印をつけ、ページの角を折る。そうすることで『単なる本』を『収益を上げる資産』にする。本を新品同様に保つ努力など多読術では全く無駄なこと。

P124. 余白にどんどん書き込め
本を読んでいる時に頭に浮かんだことは、その場で余白に書き込む。別途ノートに書き留めるのは非効率。自分の身に置き換えて読み『自分だったらどうするか』をシュミレーションしながら読んでいくとアイディアがどんどん出てきます。それを全部余白に書く。
これをすると読むのが止まるがそれで良い。本を読む目的は『投資活動としてリターンを得る』ことだからアイディアが出ることの方が良い。

P132. 一ページ目からじっくり読まない
二〜三行のかたまりを一気に読む。カラーバス効果で重要な部分が見えてくるのでそこをじっくり読む。

P136. 3章のまとめ
•本を読む前に『この本から何を学ぶか』をはっきりさせておく。そうすれば重要なポイントが良く目に入るし余計なところを読まずに済む
•一日の生活リズムに読書を組み込む
•読む前に『何時間以内で読む』と決める
•まえがき、目次、あとがきなどに目を通し、あらかじめ本の概略をつかむ。
•本のストックは切らさない。ダメ本はさっさと読むのをやめる
•ポイントに線を引き、ページの角を折る。読みながらかんがたことはどんどん書き込む
•読むスピードは一定でなく緩急をつける。読みながら自分に置き換えて自分ならこうすると考える

P140. 最重要な読書後のフォロー
メモすることで記録に残し、実践に使う。メモの内容を自分の中に刷り込んでいき、習慣化することで正しいやり方を見つけたり、あるいは、実践のプロセスでメモしたことがそのままで使えるか使えないかもらわかるでしょう。そうした反復をしながら自分に現実に合うようにアレンジすれば良い。そして、その洗練されたノウハウが自分のものになり、結果が伴うようになる。

P143. 読書後フォローをシステム化する
自分の課題•目的を絞り込む
読むべき本を絞り込み、入手して読む
重要なところに線を引く、印をつける
レバレッジメモに要点を抽出し、繰り返し読む
実践で試す
レバレッジめもをブラッシュアップし繰り返し読んで身につける
実践で条件反射的に対応できるようになる

P150. レバレッジメモ
線を引いたところ中心に、読んだ本をある程度まとめてワードソフトなどにまとめる。最終的にはそれをA4のファイルに印刷し隙間時間に読むようにする。

P150. メモがたまったらテーマごとに分類
目標管理や経営、起業などテーマごとに分類する。以下は参考まで。
経営、営業•マーケティング、ビジネスアイディア•商売、起業、IT活用、コーティング•人材マネジメント、ネゴシエーション、ファイナンシャルインテリジェンス、不動産•株式投資、移住、リタイア、タイムマネジメント、ゴールマネジメント、セルフマネジメント、人脈、心理学•脳、読書•勉強、実用英語、健康•フィットネス、運、出版•本の書き方、プレゼンテーション•文章表現

『テーマ』別以外にも『データ』ビジネスに必要な数字をまとめる分類や、『引用文』とても感銘を受けた言葉と出会った時に誰の言葉なのかを、明記。

P156. いつも持ち歩いて繰り返し何度も読むと、その内容がだんだん自分に馴染んでくる。使い込んだ道具が手のひらになじむように。

P159. 一度読んだ本は二度読まない
メモを、作ってしまえば本そのものは出がらしのお茶のようなもの。二度読むよりは新しい本を読んだり、メモを読み返す方が効率的。しかし、名著は別。何度も読み返すべき。読み返す中で以前と違う箇所に線を、引きたくなるがそれは自分が成長した証拠。

P168. 実践で活用してみよう
知識に経験が加わってはじめて、物事は『できる』ようになる。
とにかく大事なのは本から得たノウハウをレバレッジメモにまとめ、繰り返し読んで条件反射的に行動できるようにし、どんどん実践で活用していくこと。読んだだけで実行しなければそれで終わり。

P171. 4章のまとめ
•読書後のフォローは絶対必要
•線を引いたところを抜粋したレバレッジメモを作る
•メモは常に持ち歩き、空き時間に何度も読む
•メモはパソコンで作ってプリントアウトするだけ
•メモはテーマ別、データ別、引用文に分類すると使いやすい
•基本的に一度読んだ本はよほどの良書でない限り、もう読み返さない
•メモの内容を実践で活用し、条件反射的に行動できるようにする


☆アイディア
レバレッジメモはアメブロに載せる。その際、メモだけでなく、アイディアやこの本を読んで具体的に行動することも書いておく。すべてをオープンにして記事の価値を高める。最後はAmazonまでのURLを貼り付けて読者がすぐに購入できるようにする。

☆やること
•本を買う前に目的を決める
•まえがき、目次、あとがきを読んで大枠をつかむ
•読みながら重要なポイントに線を引き、印をつけ、ページの角を折る(自分流 iPhoneのメモに重要な箇所を、メモすれば時間はかかるが、後でまとめ忘れることがなくなり、かつ本を読んだ時点でメモが完成している。アイディアややることもすべてをこのメモに入れる)
•全部を読まない(自分流 一週間に一冊で良いので、すべてを読み、重要な箇所をまとめる)
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